株式会社ディスコ様
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日本が世界に誇る精密加工技術。その一端を担う存在がディスコだ。"高度な切る・削る・磨く技術"を持つ同社は、顧客からの「ディスコなら何とかしてくれるのではないか」という期待に応えてさらに技術を磨き、他の追随を許さない半導体・電子部品の精密加工装置・砥石などを中心に、グローバルに事業を展開している。その技術の要ともいえる設計業務は、東京と広島の二拠点で行われている。両拠点間での、頻繁なCADデータのやりとりを高速化するため、同社が選んだのはEXPAND導入だった。その経緯と成果について、検討から導入までを担当したサポート本部情報システムグループの金井武則氏たちにお話をうかがった。
性能に加えて、フォローが迅速なことが、大きな決め手に

株式会社ディスコ
サポート本部
情報システムグループ
ネットワークシステムチーム
サブリーダー
金井 武則氏
ディスコが自社WANの高速化に向けて検討を始めたのは2005年のこと。最大の目的は、CADデータのやりとりをもっと迅速・快適にすることだった。
「当社では設計の拠点を東京と広島に置いています。CADのデータは東京のサーバに集約しており、広島のエンジニアはWAN経由でそのデータをCAD端末に呼び出し、作業が終わった時点で、またWAN経由で東京のサーバに保存するというやり方です。当時は通信が遅いため、実作業以外に多大な時間がかかってしまい作業効率が悪いという声があがっていました。そこで、どういうソリューションがあるかと調べはじめたのです」
そう語るのは、同社サポート本部情報システムグループの金井武則氏だ。
当初は、広島にもサーバを置くことを考えた。しかし、その場合、サーバの管理者が必要になる。また、データの同期をどう取るのかなどの課題も出てくる。これらをクリアしていくのはなかなか大変だ。他のソリューションを探すなかで、WANアクセラレーターが浮上し、以前から取引のあったOKIネットワークインテグレーションに相談をした。OKIネットワークインテグレーションから紹介を受けたEXPANDはCADデータのやりとりだけではなく、ディスコの拠点間で使ってるグループウェアなどの通信速度も改善できるという期待もあり、2006年7月頃より3ヶ月程度、じっくり時間をかけ、製品をテストすることにした。
「最重要視していた通信速度の確保という点で、結果は良好でした。データの同期についても配慮されていて、あるCAD図面を広島で操作している場合、東京でそれを開こうとするとロックがかかるようになっていたことも満足できる機能でした。ただ、そうした製品の機能以上に私たちが嬉しかったのは、不具合が生じた際に、サプライヤーがきわめて迅速に対応してくれたことです。これが決め手になりましたね」
ヘビーユーザーほど、EXPANDの利便性を実感する

株式会社ディスコ
PSカンパニー
技術開発部 サポートグループ
TRMチーム リーダー
小野寺 孝行氏
EXPANDはキャッシュ機能を用いて、データの差分のみをやりとりする。データ全体をいちいち動かすのではなく、変更があった箇所だけ送受信するので、レスポンス速度をかせげるのだ。データ量が多いCADの作業には非常に適している。
「通信を速くするなら帯域を大きくすればいいという発想もあるでしょう。しかし、いくらパイプを太くしても、解決できない部分がある。パイプの太さを活かせなければ宝の持ち腐れでしょう。実際、当社の東京~広島間は100Mの広帯域ですが、その環境下でもEXPAND導入の効果があがっています」
CADデータの種類や量、テストのやり方などによっても違うが、たとえばCADデータを開くのに従来10秒かかっていたのが2秒程度に短縮されたという結果も出ている。また、CADデータを編集して上書き保存する場合、いままで29秒かかっていたものが7秒になったという効果も確認された。
「CADをどのように使うかによっても変わってきますが、複数の図面を同時に扱う熟練エンジニアやヘビーユーザーほど、EXPANDの利便性を実感できたようです。体感的にも『ずいぶん速くなるね』という意見が聞かれました」と現場からの生の声をPSカンパニーサポートグループの小野寺孝行氏は話してくれた。
広島の拠点は現在、CAD30台の体制だが、今後これを徐々に拡大していく予定だ。こうしたデータ量の増加にも、EXPANDは充分に対応できる。そこまで見越しての導入である。EXPAND採用が正式決定となったのは2006年の年末。すぐに導入作業が開始され、2007年2月半ばには東京~広島間での運用が始まった。
将来展望—全社的なサーバの統合、さらにモバイル領域への拡大

株式会社ディスコ
サポート本部
情報システムグループ
ネットワークシステムチーム
副主任
品田 宗大氏
今回のEXPAND導入は、まだ入口にすぎない。ディスコでは、WAN回線利用の全体像を視野に入れ、EXPANDの活用を図っていく予定だ。「まずひとつは、モバイル環境でのデータのやりとりです。モバイル環境に対応したソフト版EXPANDが近々リリースされるので、これもテストをしながら導入していきたい。もうひとつは、CADデータだけではなく、ディスコの全国拠点にEXPANDを導入すること。EXPANDが行きわたれば、すべてのサーバを東京本社に統合することが可能です。セキュリティの面、サーバ管理の面でも、大きなメリットが期待できますね」
ただし、多種多様なシステムがあるため、「サーバ統合に関してはちょっと時間が必要になるでしょう」と、金井氏は言う。
その一方で、おなじネットワークシステムチームの品田宗大氏は、次のように語る。「将来的には、世界に展開してる拠点に対して、拠点間の通信の高速化を実現していきたい。たとえば、アメリカの拠点から必要なデータを参照するには、アメリカ本社を経由して、東京のサーバにアクセスするわけですが、かなり通信速度が遅いのが現状です。EXPANDを導入すればそれもすぐに解決します」。 ニーズの広がりに対し、EXPANDがますます真価を発揮することが期待される。
EXPANDの導入までの経緯
- 2005年
- WAN高速化の検討がはじまる。
- 2006年7月
- 実環境を使用したEXPANDのテスト開始。
- 2006年12月
- 導入を正式決定。
- 2007年2月
- 東京~広島間のCADデータのやりとりについてEXPAND運用を開始。

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